翌日午後1時、ゲリラの待ち伏せを受けた特殊部隊チームが交戦。ゲリラは極北ゲリラおよび調味料正規軍の生き残りたちで構成されていたこともあり、孤立無援の特殊部隊チームは壊滅状態に陥った。また、ゲリラ村襲撃時にソビエト連邦のObject-010アラクニドと思われる多脚戦車を発見。これらのことから、極北ゲリラがクライシス実体を掘り起こしたと考えられた。特殊部隊チームは負傷者数名を引き連れ村へ侵入し、部隊の35パーセントを失う代損害を受けるもこれを制圧。ウリーニン砲の付近まで接近することを旨とした。これらの作戦に関して指揮を執っていたスペイン側の士官M4-45∸Protoclass(グロリア・B・アマビスカ)少佐が戦死し、ソ連隊Alpha-Agent-T024(ヴォリーハ・R・アルマゾヴァ)特別少佐が肺挫傷、脳内アクチュード重度機能停止、エナジーポンプ停止の重症を負い、指揮権がスペイン隊のUMP-45∸ALPHAclass大尉に移譲された。
このときに「デレヴリャーヌィ」作戦群となる部隊二名が緊急到着。周辺付近のゲリラ村を発見し、これらが指揮権を持つと訝しんだ実働部隊が本部に連絡を試みた。この通信後、ゲリラ村を占領している民兵部隊と交戦し、これを制圧。敵グループの部隊長と通信を確立し、敵部隊が恐らくヌガ=ロ=ゴ級旧支配種族(Great-old-one)の可能性を示唆したため、部隊は生存部隊の破壊ではなく、対象の確保及び抹殺へと切り替えた。
通信内容T2-12
「Арабески」部隊員:「もしもし?」
вип:「誰――――ああ、見なくてもわかるわ」「北極諸島連合かしら、それとも極北クロス? 何にせよ私の敵ね」
Арабески:「どちら様?……っていっても私にはわからないケド……」
вип:「聞く必要があるかは疑問だけど、敢えて言うなら”諸島会議”かしら」「かくいうあなたは――なるほど。つい今日落ちた兵士ね」
Арабески:「そう、出られなくて困っているの」「ついでに馬鹿共の尻拭いにもいそしんでいるんだけれど」
Арабески:「で」「どちら様?」
вип:「私は――私たちは『選ばれざる者』。またの名を、秘匿名称AK-12」
СтавкаはAK-12型汎用アンドロイドの作成は行っておらず、又これはスペイン隊も同様であったことから、アナンタシェーシャ・インシデント-2の時に別現実軸-2019から流入したものを疑ったが、これはどうやらウラル山岳部に存在したとされる古代文明のものと思われることが後に明らかになる。これは日本列島に存在する旧三好勢力ならびに織田・弱竹連合戦争時代といわれる一種のオカルティズム的学説の時代と一致するが、これは現時点の学説では一笑に付されている。