フュージョナーの一件により軍事外交経済の全てにおいて発展した我が国は対外政策に目を向け始めた。この頃世界では植民運動が加速しており、これに遅れを取るまいとインドネシアのスマトラ島、南アフリカ南東などをそれぞれ自治入植地として編入した。(南アフリカでケバブ帝国と小紛争が起きた)
一方でワラキアは他の欧州諸国と同様に新大陸にも目を向け始めた。しかしこれには問題があった。
当時のアメリカは構成国二か国を完全に自国の支配下に置き大帝国を形成していたのだ。この陣営が存在する限り誰も新大陸には手が出せなかったのである。
アメリカの稲妻、のちのディキシーランド二代目大統領「雷光」ライトニングが秘密裏に「南部解放レジスタンス」を組織し、さまざまな組織へ向けて協力要請を行っていた。
南部の独立のため目的を同じくした同志の面々をここでは軽く紹介しよう。
まず南部レジスタンスに対して国家の総力を挙げ全力で支援することを表明した我らがワラキアの主ヴラド3世、ワラキアはこの頃既に陸軍力は世界高水準に到達しつつあったため実地における戦闘を任された。(民兵の専門家)他にもソ連外相を名乗る「裏工作の専門家」、ケバブ皇帝を名乗る「資本家」、イギリス伝承のあの人を名乗る「暗殺の専門家」、オーストリアの「反乱の専門家」、そして国際指名手配中のテロリストを名乗る「テロの専門家」。
あらゆるジャンルのプロフェッショナルが結集しアメリカからの独立を支援することに同意し合った。
独立戦争の推移は
南部政変?を見るとより詳細に理解できるだろうが、ここでも簡単にまとめておく。
1 アメリカ国内の主要サーバーダウンさせ情報が入ってこなくなるようにする。
2 某国から衛生兵器が降ってくる。
3 某国と某国がテロを起こして民衆を扇動する。
4 某国がアメリカに直々に宣戦布告し援軍と共に装備を市民へ分配し現地で武装蜂起させる。
5 アメリカ崩壊!南部独立大勝利!
(暗殺と反乱のプロフェッショナル、いる……?)
何はともあれ無事に南部独立は成功し、ワラキアとディキシーランドはこの後最後まで唯一無二の親交国となるのである。
この結果、ワラキアはディキシーランドら新政府に信頼され北米利権を得ることに成功する。数日後、ディキシーランドが主導した各地の蜂起勢力による衆の連合体「北米連盟」に加盟する。(加盟当初は北米内において軍隊の指揮権を剥奪、軍の駐在を禁止されていたがのちに全て撤廃)北米勢力を統治下に置き国際的な立場を確固足るものにしたワラキアは植民地獲得のための戦争を行う準備を着々と始めていた。