マリエル港の全景(図1)
施設としては、延長約700m、水深17mの岸壁と28haのヤードに4基のガントリークレーンを有し、同時に2隻まで全長366メートルクラスの大型船が接岸可能となっており、鉄道への積替え施設も整備されている。年間の処理能力は80万TEUである。
湾口部に当たる部分は全幅311m、水深7.5mで比較的狭い。La Boca海底トンネルの存在もあり、この通行にはパイロット船による誘導を不可欠とする。
対して岸壁前許容最大喫水は11.5m。岸壁は5つあり、それぞれに船舶が停泊可能となっている。
それぞれの岸壁の明細(図2)
これにより同時入港可能隻数は平均10隻、洋上停泊の場合さらに増加するもののこれらの補給の任務を負うカッターならびに入港用のパイロット船の隻数は不足している。
これの統治権ならびに底地権はディキシーランド自治政府が所有しているものの、その借地権ならびに地上権を含めた利用の権利は現在イギリス海軍が保有している(8/13まで)