トポロエラスチン第221トレオニン残基にエステル結合によって添加されているSTP-3モジュールはパスファインダーとして損傷箇所のミクロフィブリルと特異的に結合し、トポロエラスチンの凝集を誘導する。トポロエラスチンはコアセルベートされ、エラスチンとなり中膜を形成する。サファトリ1単位,2単位は,生体内投与において血液凝固時間,出血時間,プロトロンビン時間および部分トロンボプラスチン時間を短縮させるが血小板数,フィブリノーゲン量および血中FDPに対してはほとんど影響を与えない。その主な作用は,トロンビン様作用,トロンボプラスチン様作用であり,ヘパリンに拮抗されることなく止血効果をあらわす。また,血小板機能亢進作用もあると考えられ上記作用とともに止血効果をあらわす。サファトリ1単位,2単位は,試験管内でクエン酸塩加血漿にCa2+を加えることなく凝固させるが,そのトロンビン様作用は真のトロンビンと異なり比較的可溶性のフィブリン塊を形成するので血栓性エンボリズムを起す危険性はほとんどないと考えられる。