ユーラシア国家運営Wiki - アスガルド国内危険物持ち込み対策マニュアル
概要
アスガルドでは統合IDシステムと共に、危険物の所持や使用が厳重に規制されている。危険物は銃火器、金属、爆発物、有機金属、可燃物、酸化性物質、毒物、生物に分けられており、それぞれに規制がかけられている。都市の街路にはミリ波スキャナ、ガス検知器、中性子線検知装置などが設置されており、24時間体制で貨物をチェックしている。アスガルド国内に入る貨物には全数精密検査が行われ、これらの違反物質および禁止薬物が含まれていないかが確認される。貨物の検査装置は街路にあるものに加えて電磁誘導式、磁力線検出式などの他に、成分分析なども行われている。

銃火器

狩猟用の猟銃を除き、全数が完全規制の対象になっている。無許可の所持および使用は犯罪。狩猟用の猟銃は、電子認証によって厳重に管理され、都市への持ち込みは禁止されている。銃を所持しているものが都市に入界する場合、境界管理局にて銃および弾薬を預けなければならない。アスガルドに流通する銃と弾薬はは、その全てが統合IDと同じシステムによって管理されている。

金属

街中に設置されている保安用ミリ波レーダーを最大限活用するために、金属を一定量以上使用した製品は政令都市内部での携帯が禁止されている。金属とは自由電子を持つ単体および化合物、励起電子を安定して持つ単体および化合物の総称である。所持および屋内での使用は規制されていない。

爆発物

アスガルドで最も警戒され、最も完成された保安プロトコルが用意されているものが爆発物である。税関で爆発物が国内に入らないようにするほか、テロを警戒して街中にも高速探知装置が設置されている。IMS、超超高感度二酸化窒素検出器、超高感度塩化水素探知機、高感度二酸化硫黄探知機など、爆発物の自然分解によって発生するガスを検出する機器および、中性子線の弾性反射を利用した組成分析によって検出する。これらの機器は税関の全数検査の他に、検問所および街路に設置されている。また、二酸化硫黄探知機や二酸化窒素探知機は火薬の探知にも用いられるため、違法な銃砲の摘発にも利用される。
実験では2gのニトロセルロースを機密容器に入れたサンプルを所持した人間を3000人の中から110秒以内に特定した。後方散乱を検出するため、ガス単体式では検知が難しいRDXなどの低蒸気圧の爆薬もほぼ問題なく検出可能。これらの装置のノイズになるため、ガソリン車や発電機、石油ストーブなどの燃焼を行う機械の使用は政令指定都市内では規制されている。

その他の化学物質

有機金属、可燃物、酸化性物質、毒物はいずれも免許を持ち、明確な使用目的を有する者のみが所持および使用を許される。管理者以外がアクセスできない専用金庫に保管し、使用および廃棄は空の容器を保健所に提出してチェックを受けなければならない。これらの危険物は爆発物と同様、正規の手段で製造されたものは危険物マーカーが添加されており、実験環境外に持ち出した場合速やかに検知される。

生物

アスガルドは長年感染症とは無縁の氷雪の大地だった。ペストから始まる世界的パンデミックも平均気温-40℃のロスアリアや-28℃のチューレでは病原体は繁殖出来ず、パンデミックも伝播しなかった。しかし、近年になって外国人の流入が進み、免疫を持たないアスガルド人が重症化するケースが目立ったため、病原体キャリアとなる生鮮食品や動物の持ち込みは衛生省によって規制されている。

これらの危険物の取り締まりコストは1500万ED/週である。