君も国家を運営しよう。

 アイテム番号: SCP-737-KB

 オブジェクトクラス:Euclid

 特殊収容プロトコル:SCP-737-KB実例は収容及び研究のためにサイト-737の研究室に収容されます。またSCP-737-KB実例の私物および個室は地下1階に備え付けられています。
サイト-737の警備はしまなみ陸軍第1師団の持ち回りで担当しています。
 またSCP-737-KB実例が研究を行う場合はそれぞれ工廠長、主任研究員、あるいは経済産業相に認可を得てください。

 説明: SCP-737-KB実例はスラヴ型女性の形態を取った人型実体です。日本語では「ササキ・ノゾミ*1」と呼ばれます。
 SCP-737-KB実例は小銃の作成に有効な方策を見いだし、改善改良を行うことに長けています。またそれらを用いた有効な戦術性の判断、防護服の作成などにも才覚を発揮するものとみられています。
 SCP-737-KB実例は宇治忠志という名を持つモンゴロイド系男性*2に対し異常な興味を示します*3
その他、鉄、アルミニウム、ガラスなどの無機物を摂食する習性があります。これらの習性は特に工業製品に対して発生し、SCP-737-KB実例の興味関心に比例して摂食時間が長くなるものとされています*4

 SCP-737-KB実例実例は████内のとある研究所から拉致されました。拉致当時のSCP-737-KB実例は酷く不安そうな様子でしたが、拉致してきた車の中で臨時に尋問を担当していたウジ・タダシを確認するやいなや麻縄を引きちぎって襲いかかりました。
 その後同乗していた護衛によって取り押さえられましたが、興奮しきった様子で「食べさせて」「一体どんなからだしてるの」などと口走りながら連行されていきました。

 10名以上の監視、警備のもと担当官が尋問を担当しましたが、無気力かつ無責任な言動を繰り返したため、独房へ送られました。
 その後政府は心理戦の専門家、ハシヅメ・クロヒコ大校の監督の下尋問プログラムを作成、尋問担当官をウジ大佐に変更して再度尋問を開始しました。以下の音声データは尋問時のものです。

 対象: SCP-737-KB実例
インタビュアー: 宇治忠志
<録音開始, 19██/██/██>
宇治忠志:あー、ごほん。君がササキ・ノゾミで良いのかな?
SCP-737-KB実例: この匂い……彼ね!?(飛びかかろうとして拘束される)
宇治忠志: よし、とりあえず拘束具は機能しているか……。
(一拍おいて)
ササキ・ノゾミ。君は銃火器の開発を行う技術者だ。その認識で合っているね?
SCP-737-KB実例:(甲高い絶叫)
宇治忠志:な、なんだ!?
SCP-737-KB実例:ああ、会いたかった!ねえ本当にどんなからだしているの?なんで一人で山中自活を何年も何年も……どんな生命してたらそんなことを(以下言葉の羅列)
宇治忠志:…………なあこれ、意思の疎通できないんじゃないか?
<録音終了>

 以下はSCP-737-KB実例の監視装置に収められたSCP-737-KB実例のある日の様子です。インシデントS-03としてオーミシマ図書館に保管されています。

<録画開始,19██/██/██>

SCP-737-KB実例:ねぇ!ねぇ!(ドンドンと扉を叩く)

監視兵:中士、ササキが何か言ってます。
監視下士官:うるさいな。上等兵、見てこい。そして黙らせろ。
監視兵:はい。

(通路のモニター越し)

監視兵:なんだなんだ、どうした?
SCP-737-KB実例:ボルシチを作ったの。食べない?
監視兵:なんだ、賄賂か?
SCP-737-KB実例:違うわよ。
監視兵:じゃあなn…ブフッ!!(カメラの向こうにはSCP-737-KB実例の乳房)
SCP-737-KB実例:あら、ボーヤはこういうの初めて?
監視兵:な、なんだと!?
SCP-737-KB実例:ほらほら、女の子の部屋だから入りたくないのね?
監視兵:うっうるせぇ!そんなんじゃねぇよ!
SCP-737-KB実例:じゃあ入ってみなさいな。
監視兵:やってやろーじゃねぇか!

(解錠)

監視兵:来てやったぞ!
SCP-737-KB実例:ほら、アーンして。食べさせてあげる。
監視兵:一人で食えるわ!(かきこむ)
監視兵:あっちぃ!
SCP-737-KB実例:当たり前よ作りたてだもの。ほら、拭いてあげるわ
監視兵:おっすまな…ムグゥッ!

(口に布を押し付けられ抵抗するも意識が落ちる監視兵)

SCP-737-KB実例:さて、監視装置類は全て壊さなきゃね。
(信号途絶)

<終了>

インシデントS-03による収容違反の5日後、SCP-737-KB実例はオーミシマ内の製塩工場で発見されました。発見時、SCP-737-KB実例は大量の食塩を口腔部に詰め込んだで仰向けに倒れており、直後の血中塩分濃度から食塩およそ██kg程度を一気に摂食したものと思われます。

[編集中]


 以下の資料はSCP-737-KB実例に関連して行われた実験の推移です

 実験1
目的:SCP-737-KB実例の習性確認。
被験体:コマンダンテ*5の所持していた銃火器数丁(甲)
方法:甲をSCP-737-KB実例に5分間だけ触らせる
結果:1分と経たずに分解、検分された。また分解されたトリガー部分を口に含んだ。嚥下する前に監督官が吐き出させた

 実験2
目的:SCP-737-KB実例の習性確認。
被験体:SCP-737-KB実例の私室から押収した衣類数点(乙)
方法:SCP-737-KB実例に乙を渡す。
結果:[検閲削除]

 実験3
目的:SCP-737-KB実例の習性確認。
被験体:カピターン*6が24時間以上滞在した部屋
方法:SCP-737-KB実例を部屋に5分間滞在させる。その間監督官、護衛その他の人間は退出。隠しカメラで反応を見る
結果:30秒でマットに付着した髪の毛を採取。その後4分間にわたって[青少年に対する倫理的な観点から検閲削除]
コメント:ええ…………(絶句) ――カーネル・ウジ*7

 実験4
目的:SCP-737-KB実例のコントロール
方法:スピーカーからウジ・タダシの録音した音声を流す
結果:無気力状態は改善されなかった

実験5
目的:SCP-737-KB実例のコントロール
方法:尋問の最中に上記の実験で使用した乙をちらつかせる
結果:拘束を破り、尋問担当官のほか乙を保持していた隊員を死傷させたため実験は中止。

実験6
目的:████████████
方法:██████████
結果:██████
備考:そのような実験は存在していない。

 実験7
目的:SCP-737-KB実例のコントロール
方法:ウジ大佐が透明なガラス板の向こう側から指示を出す
結果:拘束を引きちぎり、ガラス板に突進。激突して頭を強打したものの全く懲りることなく狂ったように突進を繰り返した。これはウジ大佐が退出するまで続いた。
コメント:防弾ガラスで助かった………… ――ウジ・タダシ

 実験8
目的:SCP-737-KB実例のコントロール
被験者:ウジ大佐の影武者
方法:影武者にウジ大佐そっくりになるまで訓練させ、その後拘束下に置いたSCP-737-KB実例と面会させる
結果:無気力かつ無責任な言動を繰り返した。
コメント:なんか、彼って感じがしないのよね。確かに似てるんだけどさー…… ――SCP-737-KB実例

 実験9
目的:SCP-737-KB実例のコントロール
被験者:カーネル・ウジ
方法:視察と称して研究室██を訪問。5分間滞在
結果:軍服どころか首筋を噛まれた
音声データ:なんだこいつ! ばかてめえ! 録音してないでこのアホ止めろ! 殺される!! ――ウジ・タダシ

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