君も国家を運営しよう。


黒い塊の入ったカップに映った顔と、中で冷たく回っている渦をぼっと見ている私の横で笑いの混じった声がした。


「確かあのアンゴラ兵の女房・・・結構カワイコちゃんでな。嫌がっていたのがよほど愛くるしかったから、オメコひん剥いて舐めてやったぜ」
「ハハ。それはイかれてるな」
「幸い上官が見ていなかったのが助かったぜ。ルエナで女四人をマワしたのは覚えてるか?」
「おいモハメッド・・・口が過ぎるだろ、シューラにも聞こえてるぞ」
「そうだったな。危ない危ない・・・」



調国兵がオランダへ退却して解放されたばかりのヤクーツク、補給用の施設にペンキを塗っただけの新しい喫茶。


十個弱のランプが付いた薄暗い照明に、交換券で手に入れた70年代のアナログテレビが台の上に乗っている。
新しく仕入れた座席には頬のたるんだ男性が二人、間には120cmほどか女の子が挟まって座っていた。

「シューラちゃんだっけ・・・ネンレーはいくつ?」
女の子は右手を開いて、手のひら、中指の付け根に左手の人差し指を合わせた。
「へぇ・・・なのか。もうすぐで初期学校か」
私は椅子に腰掛け、カフェモカを舌に当てて会話を聴いている。

「これこれ、シューラのハナシは終わりで・・・お前はギニア湾の戦争
にも従軍したんだったか。現地のクロンボは何人殺した?」
ポートハーコートの上陸戦で九人、退却先では助けを乞いに来たヤツを三人ほど撃ち殺して、女はオメコをフってやった」
「そこで出したなら、マザリは二人ぐらい出来てるだろうな・・・」

マザリ・・・いわゆる混ざりだが、これは血統のことだ。私はこの単語に少し敏感となった。

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